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北京20年目の作家・谷崎光が中国とアジアの本当”をお伝えします。ときどきゲストも!

中国、QRコード決済で生まれたビルの空きスペースビジネス、ジムから会議室、ビリヤード、瞑想室まで

今、北京でよく見かけるのが、ビルの空きスペースとQR決済を組み合わせたビジネスである。

 

一年ぐらい前から頻繁に見たのは、ジムだった。

巨大ショッピングモールのたとえば地下階のちょっとした空きスペースなどをパーテーションで囲う。トレーニング機械を置く。

入り口にはQRコード。トレーナーはいない。設備投資はトレーニング機器代だけ。

利用者はスマホで料金を払い、ドアをオープンする。

 

うまい方法だなー、と思っていたのだが、スポーツジムはやはりトレーナーさんが重要らしく無人だと閉鎖されたり、スペースが広ければトレーナーさんを常駐したりの普通のスポーツジムにしたところが増えた。

 

いつでも辞められるように、あるのはトレーニング機械だけのシンプルさ、が中国的で、たいていはパウダールームもないがそれでもみな、平気そうである。

 

 

北京のあるショッピングモールでは、そういった無人ジムが、今度はあっという間に会議室に変わった。

 

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QRコードで使用する会議室のドア。筆者撮影。

 

使えるのは、ショッピングモールの会員で支払いはモールのポイントを利用。

これだと利用者の身元もわかる。

中国の場合、スマホ支払いは、本人確認済みの銀行口座に結びついているし、利用者のセレクトにもなる。無人だから家具などもちだされると困るがそこは監視カメラもあると。

スマホで予約をとり、入室もする。使用終了後は閉めて終わり。

会員用のカウンターが同じフロアの近くにあるため、トラブルがあればすぐ行ける。会議室自体は無人だから人手は増やさなくていい。

現金のやりとりがないと、こんなにも自由なのである。

 

隣にはビリヤード室もある。同じシステムでビリヤードができる。

 

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ビリヤード室もある。ショッピングの帰りにちょっと遊べる。筆者撮影

そしてついにこの度出現したのが”瞑想室”である。

薄暗くしてあり、完全にではないが横たわることができる。

 

なんと一番行列ができていたのが、この瞑想室だった。

時間制限は一時間、別にホテル代わりにしているという感じもない。このショッピングモールでポイントが貯まるひとは基本的に中流以上である。

今の慌ただしい中国、心の安らぎを求めているのかな、と思った次第である。

 

 

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