内向きといわれる日本人も、最近は海外で働くことのハードルが下がってきた。会社からの駐在の機会も以前よりはるかに多い。
さらに有名な投資家のジム・ロジャーズ氏はアメリカの投資情報のラジオ番組でこう言った。
「もし私がいま10歳の日本人ならば……。そう、私は自分自身にAK-47を購入するか、もしくは、この国を去ることを選ぶだろう。なぜなら、いま10歳の日本人である彼、彼女たちは、これからの人生で大惨事に見舞われるだろうからだ」
プラスの理由にしろ、マイナスの原因にしろ、いつか海外で働きたい、または会社に送り出される、そして子供がそのうち海外に出るかもしれないと思うとき、大事なのは情報収集である。やみくもに働くと海外では転落が早い。
以前、海外業務とはまったく縁もゆかりもないある筆者が、「日本は景気が悪い。これからは海外で働くのがいい。現地の日系企業で働くのもいい」と自信たっぷりに書いていて、文章はそれなりに説得力があり、私は正直、かなり危険なものを感じた。
こういう人は、責任取ってくれないよ。あ、いや、私も取れないんですが、最初の仕事は商社で輸出入。その後海外在住歴は20年近くになる。